「引越し」のコツ

単身赴任を行うことが決まったら、気にしなければいけないのは「引っ越し」です。引っ越しはわかっていても毎回大変に感じるものです。

引っ越しに大切なのは「準備」です。手順をしっかり心得た状態で、さらに準備を整えておくことで、引っ越しの大変さは少し軽減されるのです。引っ越しとはいえ、単身赴任であれば自分だけが動くのです。家族全員が移動するわけではありません。これからの自分の生活に必要なものだけを持っていけばいいのです。単身赴任の際の引っ越しでは、家具などはほとんど持っていけません。もちろん、もともと一人暮らしである場合はすべてを移す必要があるのですが、その場合はただの転勤です。「単身赴任」とは少し違う意味合いになるでしょう。仕事のために家族から離れて別の場所に移るということが「単身赴任」の基本的な構図です。そして、そのような場合の「引っ越し」は、実は業者に頼むまでもないものであるケースもあります。

自分の「持ち物」を考えてみてください。日々の暮らしに欠かせない、自分だけの持ち物、赴任先に絶対に持って行かなければいけないようなアイテムを想像してみてください。そして、それがどれくらいの大きさなのかということも同時に思い浮かべてみましょう。

いかがでしょうか。実はそんなに深刻になるほど、大きな荷物はないのではないでしょうか。プライベートで使うためのパソコン、衣類、携帯電話もしくはスマートフォン、そして趣味のための道具など、家具は今の住居で暮らす家族のために残さなければいけませんから、実は自分が持っていけるものなどはたいしたものはないのです。「引っ越し」と考えると少し大変になってしまうのですが、自分ひとりが「転居」すると考えた場合、大きな荷物ほど持ち出せないのです。

もしかすると人によっては引っ越し業者に委託するまでもない場合もあるかもしれません。カバンひとつで済んでしまうことの方がケースとしては多いのかもしれません。新しい生活に必要なものは揃っていないものの、それは新居に移ってから買う方がいいというものばかりです。なぜなら家族を残して旅立つからです。自分が赴任したあとも、家族は同じ場所でこれまで通り暮らしていくからです。自分に必要なのは衣類と、常に使っているパソコンなどのアイテムだけ、そして娯楽のための少しのアイテムなのです。

そう考えると単身赴任に伴う引っ越しで考えなければいけないことは、「何を持っていくのか」なのです。「何を持っていくのか」と同時に「新居で何を揃えたらいいのか」ということも重要です。引っ越し業者の手配というよりも、今暮らしている場所からどのようにして自分の生活だけを切り出すのかということです。家族が不便なく暮らしていけるように配慮しながら、自分に本当に必要なものだけは持ち出すということが必要で、そのためには「選ぶ」必要があります。この「選ぶ」ことが単身赴任の引っ越しのほぼすべての工程です。その後にわかるのは「業者はいらない」ということであったり、「宅急便で済む」というようなことであったり、「実際に移るための段取り」が見えてくるのです。ただ漠然と引っ越しをしなければいけないと考えると、なんだか煩雑に感じてしまうのです。